震災を乗り越えた球児たちの挑戦、日本航空石川高校野球部、選抜高校野球大会への道

震災により甚大な被害を受けた輪島市の日本航空石川高校野球部が、逆境の中での野球への情熱と団結を示しています。生徒たちは4月から山梨キャンパスに集団避難する予定で、第96回選抜高校野球大会への出場が期待される中、26人の主力選手が全体練習に参加しました。
中村隆監督は、新たな環境での練習再開について「選抜の吉報を待ちながら、野球ができることに感謝したい」と述べました。部員と指導者は山梨キャンパスの教室にダンボールのベットを並べ、練習場として閉校した旧・増穂商のグラウンドを使用しています。昨秋の北信越大会での好成績により、この春の選抜大会への出場が期待されています。
震災による断水や避難所生活を経験した選手もおり、チーム全体が不安な状況の中での練習再開に、喜びと感謝の気持ちを持って臨んでいます。主将の宝田一慧選手は「今までと同じ練習ができるのはうれしい」と語り、福森誠也投手は家族やチームメートのサポートを受けて合流し、「全員で一生懸命戦っている姿をみんなに伝えたい」と力強く語り、選抜大会への意気込みを示しています
彼らの頑張りは、震災の影響を受けた地域社会にとっても大きな励みとなっています。彼らの挑戦は、逆境の中でも前向きに努力する姿勢の重要性を示しており、社会全体に希望と勇気を与えています。